あなたはいびきがひどいとか、寝ているときによく息が止まっていると言われたことはありませんか?
医学的には、睡眠中に、1回10秒以上つづく呼吸停止あるいは低換気呼吸(ガス交換が効率よくできていない状態)が1時間に5回以上あったときに睡眠時無呼吸症候群といいます。
全く健康な方でも呼吸が短時間止まることはあり、呼吸停止あるいは低換気が1時間に5回以上あることがすぐに病気とはいえませんが、1時間に20回以上ある中等症以上の場合には余命に差が出てくるという報告があります。
無呼吸や低換気呼吸から低酸素となり、それは特に循環器系に深刻な影響を与え、脳出血や心筋梗塞、致命的な不整脈などを起こしやすくします。そこまで至らなくても高血圧となったり、昼間に眠くて仕事にならなかったり、性格に変化を生じるなど、いろいろな症状がありえます。
次に、睡眠時無呼吸症候群の症状について説明したいと思います.まずその名のとおり無呼吸があるのですが、無呼吸以外の症状では、無呼吸が終わって呼吸が再開した時の強烈ないびきや手足を大きく動かす運動などがみられることがあります。また夜間の無呼吸に伴う睡眠不足に伴う過眠や昼間の傾眠(要するに眠たくてたまらない状態)、朝起きたときの酸素不足に伴う頭痛、1晩中口を開けて呼吸していた事による口の中の乾燥やのどの痛みなどがあります。
そして注目すべき事は、このような状態が長年続く事により、疲れ易さのあまり性格が怒りっぽくなったり、無頓着となったり、あるいは活動性が低下したり記憶力が低下して、仕事や学業の成績が上がらないで真剣に働く意欲に欠け、失業してしまったり、日中の傾眠による交通事故を起こしたりして、数々の社会的不適応の原因になっている事がある事です。
「安全で有効ないびきの治療法」 = スリープスプリント
スリープスプリント治療とは、寝る時に下の顎を少し前方に突き出させるように工夫したマウスピースを口に入れてお休みになる方法です。
この装置を入れる事で、のどの気道(空気の通り道)がひろがって、いびきや無呼吸がなくなるのです。多少慣れるまでは違和感が有りますが直に慣れます。
歯型を採るだけですから簡単で痛みが伴いません。また、丈夫なプラスチック加工ですから、何年もご使用になれます。出張や旅行に携帯することができます。
歯を固定源にしますので、残っている歯が少ない人(20本未満)にはできません。また、鼻の通りがいつも悪い人や、神経質で寝つきの悪い人にもできません。このような方には別の方法が良いと思われますので、専門病院へご紹介します。
耳鼻咽喉科・睡眠障害対応医院等で 「睡眠時無呼吸症候群」の診断書を発行して貰って下さい。
保険対応となり、初診料からトータルで約10,000円以内で製作できます。
「いびき」での作成ですと保険適応出来ませんので、約60,000円の費用がかかります。
いびき治療:すどう歯科医院(東京都新宿区高田馬場)